RD20国際会議の開催にあたって、内閣総理大臣からのメッセージ

メッセージ

内閣総理大臣 安倍晋三

内閣総理大臣 安倍晋三

脱炭素社会という究極のあるべき姿を実現するためには、人工光合成などのカーボンリサイクルやCCUS、水素といった、従来の延長線上ではない、非連続的なイノベーションを起こすことが必要です。

そのために、世界の叡智を結集しなければならない。その思いの下に、2019年6月、私はG20議長として、世界のトップ研究者たちが一堂に会するResearch and Development 20 for Clean Energy Technologies(RD20)を立ち上げることを宣言しました。

各国の研究機関による国際連携を強化することで、非連続的イノベーションを生み出す研究開発を加速し、地球規模の課題である気候変動問題の解決に向けた道筋を見出していきたいと考えています。

世界の名だたる研究機関のリーダーの皆様に、東京でお会いできることを楽しみにしております。

内閣総理大臣

安倍晋三

RD20 Clean Energy Technologyによるイノベーションを生み出すために
RD20 議長 中鉢 良治

科学技術は私たちの生活を便利にし、多くの経済的利益をもたらした。一方で、温暖化や海洋汚染など地球規模の環境問題ももたらした。これら社会的課題の解決は「待ったなし」の状況だが、直ちには利益につながりにくいので、産業界が率先して取り組むことは困難だ。このような課題こそ、国や公的機関がイニシアティヴをとり、企業、投資家も含めた社会の大きな流れを作る必要がある。

もう一つ我々が考えないといけないことは、技術が飛躍的に高度化し、かつ複雑化、多様化している点である。もはや一つの組織、一つの国で、基礎研究から商品化までのすべてのプロセスを完結させることは難しい状況になっている。今こそ、オープンイノベーションハブとしての公的研究機関の役割が、発揮されるべきときである。

このような中で、RD20では経済価値だけでなく社会価値も創出できる技術の一つとして、Clean Energy Technologyを取り上げた。幸いに、日本政府の尽力で、ICEFと本RD20そして金融機関・投資家と企業家との会合であるTCFDサミットが時期を同じくして開催される。政府、産業、学術、金融など様々なステークホルダーが一堂に会し、議論の機会を持つことで、社会価値創出への流れが一気に加速することを期待したい。

本会議に、参加いただく各国研究機関代表の方に、そして、貴重な場を設定する機会を与えていただいた日本政府を始めとしてG20各国政府に感謝申し上げる。

RD20 議長

産業技術総合研究所

理事長 中鉢 良治